Screen7

リトル・ダンサーのScreen7のレビュー・感想・評価

リトル・ダンサー(2000年製作の映画)
4.6
好きなことを好きなように。踊っているときの気持ちを聞かれると"電気のよう"と答えるビリー。彼は家より体育館にいる方が活き活きしているし、グローブよりトゥシューズの方が自分を表現できる。
無意識的にバレエに惹かれた才能溢れる少年ビリーの成長と、彼を支える家族の温かい姿に感動して、胸がいっぱいになりました。
一歩踏み出す勇気。行動しなくちゃ狭い世界しか知ることはできません。(それこそ白鳥のように)広い世界に羽ばたくビリーに勇気を貰えました。DVD欲しくなるくらい気に入った…!

ビリーがバレエをすることに反対な父と兄、そして炭鉱不況によるストライキが起こっていて状況は良いものではありません。このままだとビリーは才能を伸ばせないまま終わってしまうのかな…と思っていましたが、クリスマスのある出来事をきっかけに状況が一転。
支えてくれる人がいることは、何よりも大きな力。ビリーのオーディション時にソワソワするお父さんが可愛い。笑
応援したい気持ちでいっぱいだけど、送り出す側としては寂しいのは当たり前。お兄さんがバスの外から声をかけるシーンはうるっとくる。

ビリーの魅力は未知数だし、友達のマイケルも美少年。おませなデビーも、塀に寄りかかっている謎の女の子も可愛い。子供達がみんな可愛い!更に、季節が冬に変化したり場所が地下鉄に移り変わったり、場面の切り替え方がごく自然で素晴らしかったです。
ラストシーンは本っ当に痺れました…。大きくなったビリーの登場シーンはほんの数秒なのに、恐るべき存在感。気持ちが最高潮に達した状態で迎えるエンディングは、すっごく気持ちがいい!
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