けーはち

ブラッド・ダイヤモンドのけーはちのレビュー・感想・評価

ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)
3.9
ダイヤの価値を決めるのは4つのC (carat, color, clarity, cut) そしてもう1つ、conflict……

アフリカの内戦、「紛争ダイヤモンド」を題材にした、戦争スリラー映画。

クリントン大統領がモニカ・ルインスキーに執務室でxxxさせていた頃……内戦が続くアフリカのシエラレオネ共和国。西洋諸国の思惑でダイヤモンドの供給を安定させない為に紛争は続けられ、紛争地帯で採れたダイヤは裏で取引されていた。あるとき傭兵/ダイヤ密売商人のレオ様が大玉のピンク・ダイヤモンドを隠し持ったジャイモン・フンスーを捕まえて国を脱出しようとする。しかし、反政府武装勢力RUFの支配下、少年兵にされた息子を助けるまで彼はテコでも動かない。ローデシア(イギリスの植民地支配者セシル・ローズの名を冠した国)だったジンバブエの白人支配が崩れ、少年兵として過酷な人生を生きてきたレオ様も同情し、2人を身を挺して助け、ついには黒人の手にアフリカ(のダイヤモンド)を返すという象徴的なシーンを演じることに。

主役級の2人の迫真の演技に加え、武装勢力RUFの恐怖支配や、少年兵徴用の実態を生々しくエグく描いており、なかなかの力作だと思う。しかし、現代の目で見ると、レオ様とヒロインであるジェニファー・コネリーのとってつけたようなロマンス要素は、別にいらんなぁ……という感想にも。

ちなみに『ランペイジ 巨獣大乱闘』の冒頭でイキった若者がこの映画の話をしてアフリカってマジこんなんだぜ~とぺちゃくちゃ喋っているシーンがある。もうちょっとマシになっている、とは思いたいが……