ますみん

月に囚われた男のますみんのレビュー・感想・評価

月に囚われた男(2009年製作の映画)
3.3
月の基地をメインに展開するシチュエーションSFスリラー。閉鎖空間での3年間の期限付き契約期間終了間際、3年前の自分のクローンに会う・・。
もしクローンの自分が現れてもきっと仲良くできる!と思っていたけど、この映画を観て少し考え込んでしまった。結局、同じ自分であっても「他人」にかわりないのかも。

もう一人の自分に会うのは、一体どんな気分なんだろう。まったく同じ自分ではなく、ある一定期間前の自分。
3年間孤独に耐えてきた自分とそうではない自分。ミニチュアを作り続けた自分とそれを初めて見る自分。草木を育て話しかける自分とそれを奇異の目で見る自分。二人の性格の違いは過ごした時間と経験の差からくるのかな。あまりにも別人で意外だった。

自分のクローンとどう接するか。どの自分を犠牲にしてどの自分を助け、自分自身はどうなるのか。自分とはいえ、立派な相手。相手の意思の尊重は?

3年後にまたこの作品を観たい!
3年後の「自分」はどんな感想をもつのかな。
ますみん

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