メル

女はみんな生きているのメルのレビュー・感想・評価

女はみんな生きている(2001年製作の映画)
4.2
夫婦と言えども人生の価値観が同じとは限らない。
この作品に登場する男達は、揃いも揃ってダメダメな人間ばかり。

主婦のエレーヌと娼婦のノエミ。
立場は違えど「女の敵」に向かって2人で力を合わせ反撃するのです(笑)

ギャングから娼婦ノエミを救い出そうとエレーヌが一生懸命になるのは、自分勝手で薄情な夫と息子(男全般?)への腹いせの様にも見える。

女だという事で物のように売られそうになるノエミのバックグラウンドは今でも何処かで起こっていそうなシビアな問題。
しかしノエミは心が強かった。

2人でギャングをやっつけたり、夫と息子への反撃作戦は見ていて気分がスッキリ。

長い間息子に冷たくされて来た夫の母親も加わり、エレーヌとノエミの
三世代の女が並ぶラストは中々気持ち良い。

この作品のイメージ強すぎでヴァンサン・ランドンのその他の作品が全てダメ人間に見えるという困った後遺症に暫く悩まされ続けている(笑)
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