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ミツバチのささやきのろのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
3.9
「お友達になれば、いつでもお話が出来る。
目を閉じて呼びかけるの。私はアナです」


スペイン映画、初鑑賞!
なんとも言えない不思議な感覚...。
とにかくアナが ちょ~~~かわいいです( *´艸`)
1931年版の「フランケンシュタイン」を観てみたい。


スペイン内戦が終わり、村に映画上映がやってくる。
「フランケンシュタイン」を観に行った6才のアナは映画に魅了される。
ある日、フランケンシュタイン(精霊)がいるという小屋にやってきた。
そこで、出会ったものとは...?


「映画が来たよ!映画の缶詰だ!」
小さな公民館で「フランケンシュタイン」の上映会。大人も子どももウキウキ。椅子を持ちより上映を心待ちにします。
フランケンシュタインの登場。そして、少女の死。
初めて怪物を見た子どもたちは手で顔を覆います。
「ワーー!フランケンシュタイン!キャーー!」

アナは映画に興味津々。
「なぜ怪物は女の子を殺したの?」
「そして、なぜ怪物も殺されたの?」
すると、お姉ちゃんは
「映画に出てくることは全部ウソよ。私、あの怪物が生きているのを見たもの」
妹をからかって嘘をついちゃう。
しかし、その言葉を真に受けたアナは、怪物(精霊)を探しに行きます。


アナと姉イサベルが2人で遊ぶ場面がとても可愛い。
寝る前にぼんやりした明かりの中で影絵をしながらおしゃべり。犬と鳥を手で作って動かして遊びます。(犬が何度も鳥を食べちゃう)
ベッドの上でマクラ投げ。
大きな洗面台を2人でシェア。髭剃りってこうかしら?ごっこ。
線路に耳をくっつけて汽車が来る音を聴く。
私は一人っ子なので、姉妹がいるとこんな感じなのかな~とほっこりしながら観ていました(^^)

そして、2人の服がとても可愛い!オシャレさん!
黄色や赤のセーター、小花柄のシャツ、ミドリのオーバーオール、ワンピースに水色グレーの丸襟コート。そして、こげ茶のショートブーツ。あ~こういう格好したいなぁ~~。


足を怪我した兵士と小屋で出会ったアナ。彼のことを怪物(精霊)だと思い、アナは黙ってリンゴを差し出します。
しかし、そのことがお父さんにバレちゃう。
兵士の死がショックだったこともあり、アナは森をさまよい歩きます。

そして、フランケンシュタインに遭遇。
映画で観たあのシーンと同じだ。
アナは恐怖のあまり、唇が震え...。

終始、アナのきらきらと輝く瞳に心奪われっぱなしでした(*^^*)


それにしても...
お母さんは誰に手紙を書いていたのかな。返事を焼いてしまう前に読ませてほしかった(笑)
きっと大切な人に書いていたのだろうな。
あれこれ想像するのも楽しいです。

「身のまわりのものが壊され、失われたものと一緒に人生を感じる力も消えたように思います。この手紙はあなたに届くのでしょうか。あなたが無事でいることを知らせて下さい」
ろ