ろ

ゴーストバスターズ/アフターライフのろのレビュー・感想・評価

5.0

「死ぬ覚悟はあるか?」
「そんなのあるわけないじゃん。だってまだ12だよ」

携帯も圏外になってしまうほどの田舎町に越してきた3人家族。
亡くなった祖父の家はときおり地震のような揺れに見舞われる。
さらに末っ子フィービーの枕元では、毎夜ひとりでにチェスの駒が動き・・・

「もしかしたら世界の終わりがくるのかもね」

フィービーをガイドするように灯る室内灯。
導かれるように地下室へ降りると、そこにはかつて使われていたゴーストバスターズのユニフォームやゴースト用のトラップが眠っていた。

VHSで「クジョー」や「チャイルドプレイ」を見せてくれる化学教師のポールラッドは、スーパーでサーティーワンを選んでいるところマシュマロマンに気を取られすぎてゴーストにやられてしまうドジっこっぷりがサイコーやし、眠い目をこすりながら爆誕したマシュマロマンは仲間を串刺しにしてコンロであぶり、あぶられた方もなんも分かってなさすぎてニコニコしながら溶けていくのサイコーに愛おしい。
ゴーストの気を引くためにどーもどーも前失礼しますと躍り出て、おもんないジョークをかますマッケンナグレイスに、どう頑張っても「ガーディアンズオブギャラクシー」のクライマックスがフラッシュバックするし、幽霊おじいと孫娘が一緒にゴーストやっつけるくだりなんてもうハリポタの死の秘宝すぎて涙ダーダーでした。尊すぎる。

オリジナルはおろか、人気のゴーストたちのことも全然知らないのになんでこんな楽しめるんやろうと不思議なくらいひとりで盛り上がった「ゴーストバスターズ/アフターライフ」。
かつてのバスターたちがどどんと集結する場面でうっかり胸が熱くなってしまい、ティッシュティッシュ!と急いで箱ごと引き寄せました。

いまだにローラースケートを履いた若いウエイターがいきいき働くダイナーや、どでかいネオンサイン・・・「dinner」が「sinner(罪人)」に変わる遊び心にうきうき。ひさしぶりに「アメリカングラフィティ」みようかな。

にしてもお母はゴールドのドレスにアップグレードしてんのにポールラッドはめちゃんこ破れかぶれで、同じようにゴーストに憑りつかれたのにこの差なにと笑う笑う。
マシュマロマンにまみれすぎてもはや誰かわからないポッドキャストももれなくサイコーでした。
ろ