ジュリア・ロバーツ×デンゼル・ワシントン共演による社会派サスペンス。
ロー・スクールに通うダービー・ショウ(ジュリア・ロバーツ)は、最高裁判事であるローゼンバーグの死の仮説をレポートで提出するが…。
過去の判例などから仮説を立て情報を得、事件の謎を紐解いていく作業を描き、誰一人味方のいない状況の中、グレイ・グランサム(デンゼル・ワシントン)という記者と繋がっていくが、とにかくずっと追われるダービーの危険な様子が描かれていく。
何の力も持たない一人の学生が、ここまでの社会上層部の人間たちに影響を与えてしまう事によって命の危険にさらされてしまう事が恐ろしい。
この文書に巻き込まれる人達の不運や、この事件の背景にある訴訟によって、誰に不利益があるのかを推理し、正義を貫けるのか、逃亡劇を描いた作品だった。
ジュリア・ロバーツはこの頃からとても美しく、今でも衰えないスタイルと美貌。
ジョン・グリシャム作品は、重厚な内容の作品を誰でもわかりやすく描いてくれる、とても楽しめるリーガル・ミステリー。