円柱野郎

スピード・レーサーの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

スピード・レーサー(2008年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

オタク監督、ウォシャウスキー兄弟の作品だけあって、実にアニメーションという世界にこだわった実写作品になってます。極彩色の背景、キャラクターが強調された人物造形、ケレン味溢れた演出、そしてあのテーマ曲、どれをとっても監督の「スピード・レーサー」、いやアニメという世界に対する愛情を感じます。
映像は画面構成以上にレースシーンの荒唐無稽さが面白い。とんでもないスピード感も良い。ストーリーも纏まっていたし、個人的にはかなり楽しめました。ただ、クセのある“アニメ的演出”にギャグシーンなどは、そういうウソの世界を受け入れられる感性がないと置いてけぼりを食らうかもしれない。「そんなバカな」と思っちゃいけない世界なんだよね。そういう意味で、この映画は実写作品ではあるけど、もう限りなくアニメの世界なんだと思う。それを実写で成立する世界としてやってのけた事に感心するね。
円柱野郎

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