円柱野郎

スカーフェイスの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

スカーフェイス(1983年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

1932年のギャング映画「暗黒街の顔役」のブライアン・デ・パルマ監督によるリメイク。
キューバ移民の主人公が裏社会で成り上がり、そして没落していく姿を描く。

何と言ってもアル・パチーノの演技に目を奪われてしまう。
やたらとFワードを吐き、ギラギラした眼力を放つその姿。
終盤の無力感にさいなまれる表情と、その対極に振れたキレ演技はスゴい。
オリジナルから変更されたキューバ移民という設定は現代性を考慮した部分だけども、新興勢力という立場を時代背景から考えると上手いやり方だと思う。
脚本がオリバー・ストーンだと思えば、この辺の題材を好んでいるのも納得。

3時間近い長尺の作品ながら内容は飽きさせない。
むしろこの尺があるから新興ギャングの一代記として状況や経緯が過不足なく描かれていると思うし、妹関係の愛憎が生む悲劇の段取りも分かりやすくまとまっているよね。
ただ、主人公にとどめを刺したあの暗殺者にはもう存在を仄めかす様な前振りが少しあっても…とも思った。
風貌はかなりターミネーターなのでやたらと印象に残るがw
円柱野郎

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