ほーりー

スカーフェイスのほーりーのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
3.6
一度でいいからしてみたい…コカインの山に顔ごと突っ込んでラリること。

なーんてバカなことを平気でやっちゃうぐらい、メチャクチャな映画です。

ハワード・ホークスのギャング映画の古典「暗黒街の顔役」を、ブライアン・デ・パルマが舞台を現代のマイアミに移してリメイクしたのがこの「スカーフェイス」である。

一部の映画ファンにとっては、 蓮實重彦氏が本作をボロカスに貶して、「下品」とか「ホークスに対しての冒涜である」とか言って、以来、町山智浩氏がアンチ蓮實になるきっかけの作品としても知られる。

貧しいキューバ移民の青年が、差別や偏見のなかギャングの顔役へと登り詰めるストーリーを下品と貶すとは何事か!と町山氏が怒っていたが、じゃあ上品か?と聞かれれば、これは違うと思う。(;^∀^)

とにかく「f***」という台詞がやたらと多い作品で、その後のタランティーノやスコセッシの映画に比べると数は少ないらしいが、ただ、アル・パチーノの声といい口調といい、「f***」の語感とピッタリあってて、耳に強烈に残ってしまう。

個人的には、スタイリッシュなオリジナル版の方が好きなのだが、こちらの「スカーフェイス」も十分凄い作品だと思う。

何が凄いかってぇと、生きたままのチェーンソー解体シーン(!!)、直接バラバラ死体は映されないが、その模様をじっと見るアル・パチーノの形相で、観ているこっちも思わずゾーっとした。

最後の銃撃戦も凄まじい。ただ、ちょっと3時間近い尺は長くも感じた。

あと、やっぱりどんな悪人でも、女子供を殺さないってスタンスは偉い!!って思いましたな。
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