ぬーたん

スカーフェイスのぬーたんのレビュー・感想・評価

スカーフェイス(1983年製作の映画)
3.7
昔若い頃はパチーノが苦手だった。ギョロっとした目が怖かったし、ダミ声や大袈裟な仕草がダメだった。『ゴッドファーザー』の演技は感動したが、Ⅱを観てからすっかりデ・ニーロの方が好きに。何かと比較され仲が悪いと噂されたが、本人たちはその後共演もして仲良し振りをアピールしてたっけ。
この作品はテレビ放送で観たんだけど、全然良いとは思わなかった。過剰なバイオレンスが苦手だったし、実際に公開時もそれほど評価は高くなかったらしい。
ブライアン・デ・パルマ監督もそういう作品が多く、あまり好きでなかった。
それが何となく30年振りに観たら…。これが面白かった!
パチーノ演じるトニー・モンタナは『ゴッドファーザー』とはまた違うマフィアの親分で、自分の力で成り上がり、そして破滅に向かう。
良く観たら眉毛が切れてるし、髪型が可愛らしい。
とにかく乱暴で粗野だけど、一本筋が通ったチンピラで、怖いものナシで突き進む。
その演技は堂々としてる。乗り移ったかのよう。
怒り狂うレストランのシーンははっきりと覚えていた。
お相手はミッシェル・ファイファー。
まだ20代の彼女の美しいこと!
肌が綺麗で、髪もつやつや、スタイル抜群。
何故かチリチリ頭の妹!との関係は『ゴッドファーザー』に似ている。
異常なまでの妹への愛情だ。まあ、ソニーはもっと凄かったけどね。
『アマデウス』のマーリー・エイブラハム、若い頃と今とあまり変ってない。どっちがどうなのか?老けてたってことかな?
最初のチェーンソーのシーンからすごいね😅
2人は建物の中。外のオープンカーでは2人が女の子といちゃついている。
その対比が凄い。
そしてラスト、ラリッたトニーと殺し屋たち。
2階のバルコニーからの下のプール。
2階の踊り場からの下への攻撃。
そして‥。ラストに出た井上陽水風の男は誰だろう?
調べたけど分からず。気になる~。
カメラも音楽もいい!お洒落だ。
ただね、バイオレンス度が高くて、もうお腹一杯。
次はまた30年後に観るわ。あ、生きてればね…。
パチーノも来年80歳か…。歳取ったなあ。
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