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砂の惑星の10000lyfhのレビュー・感想・評価

砂の惑星(1984年製作の映画)
2.5
ハーバート「デューン/砂の惑星」のリンチによる映画化。おおざっぱに、資源の星、善玉の星、悪玉の星、黒幕の星があり、資源の星デューンを主な舞台に、善玉が、悪玉と黒幕を相手に戦うというストーリー。技術の進んだ遠い未来にあっても中世/封建主義的な文化という異様な世界観。リンチファン(私を含む)には、リンチらしさは少ないが、普通の SF 映画としてそれなりに楽しめる。前 CG 時代の全力感(セット、模型の宇宙船、複数映像のディゾルヴ重ね)。原作ファン(私は未読)にとっては、小さくまとまってしまったのみならず、リンチ監督で原作のコンセプト/雰囲気/印象が変わってしまい、不満の残る内容だろう(と、容易に想像がつく)。最も顕著なリンチらしさは、悪玉ハルコネン一家の人々の容姿だろう(原作に忠実ではないと予想)。影響元(SW: ギルド使者の魚のような造型や "May the hands of god be with you.")、影響先(ナウシカ:巨大な虫に乗る;インターステラー:宇宙を折り畳んで瞬殺星間旅行)共に多々ありそうだが、元を辿れば原作からの影響なのかも。スティングが出演、役にハマってはいるが、本職が俳優でない人に悪役は気の毒だと思った
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