めしいらず

第3逃亡者のめしいらずのレビュー・感想・評価

第3逃亡者(1937年製作の映画)
2.8
ヒッチコックお得意の典型的な巻き込まれ型のストーリーであるけれど、スリラーと言うよりはロマンス映画的な味わいが強い。殺人の濡れ衣を着せられた男が、逃走しながら冤罪の証拠を探し真犯人を追う中で協力者の女と恋に落ちていく。最初に疑われるべき人物が全くスルーされているのが気になりつつも、イギリス時代の作品の面白い部類に入りそう。カモメの俯瞰ショットや、バンドが奏でる曲の歌詞に導かれて真犯人にズームしていくカメラワークがスタイリッシュである。原作は「時の娘」のジョセフィン・テイ。
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