こぅ

拳銃の罠のこぅのレビュー・感想・評価

拳銃の罠(1958年製作の映画)
3.9
タツヤ発掘良品にも認定された、ノーマン・パナマ監督による
、ウエスタン作風の現代版【サスペンス・アクション】。
現代版ウエスタンというのは、馬→車に変更しているから
だ。


ラルフ(R・ウィドマーク)はマソネッティ(L・J・コップ)
をボスとする犯罪組織の顧問弁護士をしていた。
ラルフは7年ぶりで故郷のテュラに帰ってきた。
帰郷の目的は、絶縁状態にあった父、アンダーソン保安官
(カール・ベントン・リード)を口説いて、殺人犯で指名手配
中のマソネッティをメキシコへ逃がすことだった。
ラルフは.まず保安官代理で弟のティッピー(アール・
ホリマン)とその妻リンダ(ティナ・ルイーズ)と再会。
父親と再会したラルフは、過去のわだかまりを謝罪し、飛行場
で待ち伏せする部下を引き揚げるよう説得するが…。


OPタイトルバック、荒野の一本道を走って来る2台の車、、
短尺の割に意外にもゆっくり丁寧な脚本と演出で、主要
キャスト把握も、過去のわだかまりも、愛憎も、誰もが
分かりやすい整理された脚本。
'70年代ハリウッド作を想起させるユルさ〜。

弟ティッピーの 腹いせ行動 も説得力あり。

それによって、ギャングに弱かった兄貴のラルフも一念発起
するのだ。

作風には、スタッフの生真面目さ⁈が出ていて、展開上、
説明し過ぎじゃね⁈と感じた演出箇所もチラホラ。
デリカシー無いな、と理解不能な箇所も個人的に気になった。
大きなどんでん返しやオチといったものは無いが、普通に
楽しめる娯楽佳作。

中〜終盤の 丘の上見通しの良い売店立て篭もりパートが一番
スリリングな見どころ。
間違いなく敵(ギャング)が存在するが、姿見せないという
作風は面白い(キャスト削減⁈)。

クライマックスの ◯対飛行機対決 も良い(恐らく予算は
ここへ)。
'70年代の名作、【突破口!】を想起。

ラスト、自業自得でも 余韻残る 締めは好み。


*魅力的だったグラマーなヒロインの【ティナ・ルイーズ】
嬢は、ナイトクラブ出身の歌手兼ダンサーで、当時ハリウッド
で最も新しい“セクセイション"(すばらしい性的魅力を感じ
させる女優)と言われた。

https://youtu.be/OiA8nNnDDAw

ティナ♡0.1加点有り。
こぅ

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