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欲望という名の電車の10000lyfhのレビュー・感想・評価

欲望という名の電車(1951年製作の映画)
2.0
対照的なキャラの男女 2人の対立を中心に、階級、夫婦関係、精神障害といった多くのテーマを含んだ人間検証ドラマ。原作の脚本(未読)に忠実で、映画フォーマットに落とし込まれているが、舞台上演をそのまま映画に写したと言ってもよい作品だと思う。セリフも演技も舞台のようで、ミュージカル以外でこういう映画は珍しいだろう。登場人物に一切の感情移入ができず、辛かった。言動が粗野で暴力も振るうスタンリー(ブランド)、農場のお姫様で教養を鼻にかけ労働者階級を見下すブランチ(ヴィヴィアンリー)、自分を棚に上げブランチの年齢をディスるデート相手の男性(ただし嘘をつかれ心象を悪くしたのは理解)、誰も好きになれない。ただ、彼らの高い演技力と、体を張った演技はリスペクトする。原作脚本や、舞台には、また違った印象を持つかもしれない。また、舞台ファンにとっては、派生作品として楽しめる映画かもしれない。しかし、私が映画に求めるものは本作にはなかった
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