たった一人のために書く物語って何て贅沢なんだろう。悲しい話のはずなのに何故か心は満たされていました。こんな平凡な私の人生でも、生きられるだけはちゃんと生きなくちゃと思ったりしました。そして、こんな役をやった竹内結子さんはそうは考えなかったのかとも。あんなにも綺麗に生まれて仕事もうまくいき、一流の女優さんになったのに、一体何があったんだろうと思いながら見ていました。でも美人であるというのは彼女にとっては生まれついてのもので、自分自身にとっては特に価値がないものだったのかとも考えたりしていました。草彅剛さんは、世間離れした役がよく似合っていました。「朔」って聞くと「世界の中心で愛をさけぶ」が思い出されて来ちゃって困りました。