Kevin

ブレックファスト・クラブのKevinのレビュー・感想・評価

ブレックファスト・クラブ(1985年製作の映画)
4.8
学校による罰で〝不良,お嬢様,スポーツマン,秀才,不思議ちゃん〟の男3女2の計5人が休日の図書室で「自分とは何か」の作文課題を出される。
それまでは全く接点のない彼らだったが、共に同じ時間、空間を共有することでぶつかり合いながらも絆を深めていく...。

よく色んな他作品の中で本作の名前が出てきたりと気になってたけどようやく鑑賞!
高く評価されているのも大納得です!かなり好きな作風!

序盤から既にセンスの高さを感じる!
観る前はただのおちゃらけた馬鹿騒ぎ青春映画かと思ってましたが、これが意外にも思春期の難しい心を器用に描いてまして!
その複雑な感情を詰めて詰めて詰めまくって、なおかつ上手にまとめています!
そして音楽、また使い方もgoodgoodです!
もちろん楽しいシーンもたくさんありますよ!

舞台となるのはほぼ1室だけなのにどうしてこれ程魅せられるのでしょうか!
登場人物たちも全員魅力的な人ばかりで!
観たら大体の人が同じ様な感想を抱くと思いますが、特に不思議ちゃんの存在感が凄まじいです。可愛らしい。実際にいたらおそらく毛嫌いするかもしれないけど。笑
正直欠点が見つけられません!満点にしたい気持ちもあるけど...まあいいや☺

やっぱみんなその頃は対処の仕方がわからない問題を色々と抱えてるもんですね。
何歳になっても言えることだけど悩みがない人なんて絶対いないですよ。
それでもその悩みと向かい合わなくちゃいけなくて。
なんだろう。上手く言えないけど鑑賞後は清々しさと同時にどことなく虚しさも感じました。

うーん、認めたくないけど親に養われてる内はどう足掻いたって親の世界で生きてるんだなあ。自分も確かにそうだったかな。今もまだ手は借りてるけど。

若いうちに観れてよかったです。
多々ある青春映画の中に類似した作品は数あれど、本作は唯一無二の存在だと思います。

これはポチり決定☞
Kevin

Kevin