ベビーパウダー山崎

処女の生血のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

処女の生血(1974年製作の映画)
3.5
久々に見返したがウド・キア痩せてるなあ。四姉妹はたんなる餌でしかなく(作り手が一ミリも興味ない)、ウド・キアとジョー・ダレッサンドロ、美男子二人並ばして血みどろありきでイチャイチャさせている。
ウォーホルの表現の一つとして仲間に映画を作らせたというより、ウォーホルの名を利用してポール・モリセイが好き勝手に撮ったって感じ。ベッドでの無駄な会話とか未だにやっているけど、素人をだらだら撮っていた頃からはそれなりに学んでいて、客(評価)に媚びる気まんまんで娯楽作へ寄せているモリセイがちょっとムカつく。神経質で病気がちなウド・キア扮する吸血鬼ってウォーホルをイメージしているんじゃないかな。
オープニングクレジットで吸血鬼メイクをしているウド・キア、フィクションに入っていく役者の生々しさを捉えるドキュメンタリー的なアプローチ、モリセイらしいし格好良いよね。