順慶

時計じかけのオレンジの順慶のレビュー・感想・評価

時計じかけのオレンジ(1971年製作の映画)
4.0
午前十時の映画祭。
さすがに午前十時から観るにはちょっとキツイ。
個人的にはトラウマ映画のひとつ。20代の後半に観て以来の鑑賞。たぶん3度目だと思うが、やっぱり映画館で観るとすごい映画だった。

序盤の暴力シーン・性描写もひどくて見ていられない。やってることが酷すぎる。
「雨に唄えば」を歌いながら蹴りを入れるという趣味の悪さが映画的に最高。音楽と暴力がミュージカルのようにリンクさせる。

縛られて、目を開かされて、目薬をさされながら、映画を見させられるシーンもキツイ。この作品を象徴させるシーンだと思う。強引な洗脳の恐ろしさ強烈に脳裏に焼きつく。

公開当時(1972年)に想像された近未来のセンスがいい。ポスターのセンス、音楽のセンス、邦題のセンスもいい。
順慶

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