シャトニーニ

男たちの大和/YAMATOのシャトニーニのレビュー・感想・評価

男たちの大和/YAMATO(2005年製作の映画)
3.2
日本が戦争に負けたのは事実ですが、なんだかんだいって品位ではアジアで一番の国家であったでしょう。天皇陛下を千年以上も崇拝し、文化を守ってきた扶桑の国。

当時世界最強を誇っていたアメリカ海軍に唯一、対抗できたのは日本帝国(当時)が誇る帝国海軍。きな臭い話ばかりで、日本海軍は神風特攻などの悲劇しかクローズアップされませんが、海軍による特攻は自爆ばかりでなく、文字どおり特(殊な)攻(撃)を用いて米軍の本土攻撃を遅らせようと善戦しました。普通に艦隊を組み、作戦をたてて戦っていたのです。勝敗はともかく、最終的には世界最大を誇っていた戦艦のひとつ、戦艦大和でさえその特攻兵器に使わざるをえませんでした。デメリットも多くありますがそれについては「アルキメデスの大戦」をおすすめします

降伏間近の四月に大海で散ったこの大和の最期を、角川と東映が実写化。実際の映像に最新のCGIに昔ながらの迫力の東映特撮も交えて、戦時の壮烈なドラマを追体験できます。炊事や機械室、医務室までよく描写されているので戦艦って広いんだなぁと思うし、甲板で柔道とかもやれちゃう

主人公は青年時代が松山ケンイチ、現代が仲代達矢という、目の大きさが年取るにつれて広がったようなキャスティング。あと反町と中村獅童、蒼井優に寺島しのぶなんかも出ている。長嶋一茂は普通に長嶋一茂で、大和で特攻せずハワイに旅行行きそうな雰囲気でした。大和魂は永遠に不滅です!


エンディングが長渕。「くろぉぉちょあぁぁぁぃぃ(清原との件に関して)」は日本に生まれたとて、聞いててグッとくる歌詞ですね。