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市民ケーンのmiumiuのレビュー・感想・評価

市民ケーン(1941年製作の映画)
3.7
今年もアカデミー賞授賞式のシーズンが近づいてきた! ということで、作品賞にノミネートされている『Mank』を観るために予習鑑賞。

新聞王チャールズ・フォスター・ケーンが死亡。
ケーンが最後に残した言葉の意味を探るために取材する過程で、彼の人生が浮き彫りになるストーリー。

オーソン・ウェルズの監督デビュー作品。
25歳の若さで監督・主演・共同脚本を務め、今ではごく当たり前な撮影技法(長回しとかロー・アングルとか)を取り入れているという点で、画期的。
オーソン・ウェルズがケーンの全年代を演じていてそちらもすごい… けど、死の間際の年齢を25歳で演じるのはさすがにムリがあった気がするな…
逆に言うとそれ以外は全く違和感ないのがすごい。

「アメリカ映画ベスト100」で1位にランキングされている映画ということで。
世間から注目され続けたケーンの人生と真実を描くドラマ、という点で見応えも充分。
しかし実在の人物をモデルにしていたために上映妨害に遭い、正当に評価してもらえなかったり、オスカーも多数ノミネートしながら受賞は脚本賞のみ… という後日談の方が、ある意味すごい作品だと思った。
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