このレビューはネタバレを含みます
小さい頃観て、細かい内容は覚えてないけどずっと記憶の中に異様に残っていた映画
電話ボックスという“個室”に焦点を当てる斬新さと、子どもが見ても分かる低予算な感じが変に印象に残ったのかもしれない。
コリンファレルの緊迫感迫る演技や警官役の、洞察を働かせて真犯人を突き止めていく過程の演技に違和感がない。
画面の中に画面を入れたり、分割したりして、それぞれの動向を同時に映し出すという演出が緊迫感を作り出すことに成功している。
そこまで複雑な動きを誰もしていないので、混乱することもない。
音楽はこの時代のテクノサウンドを感じてとても懐かしい。
主人公がそこまで悪いことをしていないのにこんな目に遭ってしまうというのは色々考察できるが(依頼を受けた、注目を浴びる事件を起こす必要があったなど)、それに対する犯人の動機の説明があればもっと面白かったと思う。