あざらし

居酒屋ゆうれいのあざらしのレビュー・感想・評価

居酒屋ゆうれい(1994年製作の映画)
3.1
「もし、嘘だったら、化けて出るよ。」

居酒屋を営む男。雨の中、最後のお客さんを見送ります。仕事終わり、ゆっくりする間もなく、二階からゴホゴホと咳をする声が聞こえてきました。咳は男の妻でした。

妻は男に凄く惚れていました。何度も何度も、自分があの世に行ったら、絶対に再婚しないと誓うよう促します。それに同意した男。さて…

萩原健一、扱いにくい俳優さんと言われ、今ではすっかり見ることはありませんが、本当に味のある演技をする良い俳優さんですね。もっともっと映画に出てもらいたい俳優さんです。

キャストも懐かしい、いまでは豪華な俳優さんばかりです。
実力のある個性派といわれた俳優さんばかりですね。

「ごめんなさい。好きになってしまったから。」

当時、旬だった山口智子がなんとも素敵な相手役を演じています。日本人男性の理想女性というかんじです。若くて明るくて…色っぽいです。

私だったら、夫の幽霊や身近な家族の幽霊は怖くないかな…化けて出てくれたら嬉しいかも…?

でも幽霊になる前に、この世に未練を捨てて成仏する方が人は幸せですね。

前妻の幽霊に振り回される男のコメディ映画ですが、ヒューマン映画にもなっています。

「キスして。最後のお願いよ。」
あざらし

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