鍋レモン

カンパニー・メンの鍋レモンのレビュー・感想・評価

カンパニー・メン(2010年製作の映画)
3.6
⚪概要とあらすじ
リーマン・ショック後の不景気により、会社をリストラされたエリート・ビジネスマンたちの悪戦苦闘を描いた社会派ドラマ。

ボストンに本社を構える総合企業の販売部長として必死に働いてきたボビー(ベン・アフレック)は、ある日突然リストラを宣告される。すぐに再就職できると考えていたボビーだったが、現実は想像以上に厳しく解雇手当は底をつき、車も家も手放すことに。そんな中、工務店を営む義兄のもとで大工として働き始めた彼は、自身の生き方を見つめ直していく...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“どんなときも、上を向こう。”

「無職には見られたくない」

⚪感想
リーマンショック後のサラリーマンに焦点を当てた社会派ドラマ作品。

会社のために働いていたのに、会社の未来のためにクビにされるっていうのは辛い。

ベン・アフレック演じる主人公ボビーはいい仕事をして、素敵な家族がいて、いい家にポルシェといったいい生活をしてきたから、いきなりクビになってしまったら、そう簡単にシフトチェンジができないよね。
ケビン・コスナー演じる義理の兄から仕事を貰えるのにプライドが邪魔をして断る姿が印象的だった。そりゃいいお金を貰って知的な仕事をしていれば、肉体労働で個人経営のような大工の仕事をするとなれば見下してしまうよね。しかも義理の兄なわけで。

人生の再建、再出発に苦戦する彼らを観てこっちも苦しくなった。心情や状況がかなりリアル。
主人公のボビーが痛すぎる行動をとりすぎなくて良かった。怒鳴り散らすのとか観ちゃうとメンタルが耐えられないから程々でバランスが良かった。

キャストも凄く良くて、それぞれの年代が居て、演技の上手い人が揃っている。
ベン・アフレックにクリス・クーパー、ケビン・コスナー、トミー・リー・ジョーンズ。

途中でも泣けるシーンがあるし、観終わったあとにふわっと泣いた。じんわり後からくる。
単なるハッピーエンドではなくて、苦労の末の新たな出発点って感じで私も勇気を貰えた。

私も同じ経験をしたらフィルと同じことをするかもしれない。

ジャケットのもう綱から落ちた側って言うのが良い。ケビン・コスナーはそっち側じゃないけども。

ベン・アフレック本当にかっこいい。1度は会いたい。

アメリカの社会も学べて、キャストも内容も良くて面白かった。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞(字幕)。
鍋レモン

鍋レモン