slow

ドラえもん のび太の魔界大冒険のslowのレビュー・感想・評価

5.0
これほどまでに「おそろしく」
これほどまでに「不気味で」
これほどまでに「薄気味悪い」

ドラえもん映画史上で
最もおっそろしい作品であり、
F先生のアイデアと伏線の妙!

観る者を異世界に旅立たせ、
心臓を縮みあげるスリリングと
キャッキャと笑える楽しさを
提供するのが「映画」ならば、
この作品こそ、
最恐の映画ではないか。

すでにリメイクされてますが、
本作を超えるのは絶対に無理!

音楽のオドロオドロしさとか、
魔物のグロテスクな姿、
"絶望"を感じる恐怖度!とか、

F先生のアイデア炸裂で魔法世界を
現実化させるうまい説得力と、
芝山監督の「間」の使い方が完璧。

内容はミステリアスさとホラーをまぜ、
それをドラえもんの持つ「ギャグ」で
破壊してく痛快さも最高だし、
途中で「おしまい」と閉じるウソ演出など
フィクションの壁を破る技量、さすが。

ハリポタの原作者がこれをみたら …

「わ、私にはこれ程の濃密な内容を
一本にまとめきれないわ…‼」

と嘆くだろうな。。。

"映像"だけがほめられる近年の映画界…
忘れ去った"本当の面白さ"を
記憶の底から思い出させてくれる
"超"エンターテイメントな大傑作は
未来永劫、この作品だけ!!
slow

slow