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ターミネーターのtetsuのレビュー・感想・評価

ターミネーター(1984年製作の映画)
4.1
『ターミネーター:ニュー・フェイト』の予習で鑑賞。(そして、今さら投稿。笑)

ファストフード店で働く、ごく普通の女子大生"サラ・コナー"
未来からやって来たという人型暗殺兵器"ターミネーター"に襲われることになった彼女は、未来からやって来た兵士"カイル・リース"の助けで九死に一生を得る。
彼女には未来を左右する大きな運命が待ち受けているようだが...。

あまりにも言わずと知れた名作すぎて、これまで「未来から来た人と×××したら、××しちゃいました映画」とか言ってきたのですが、改めて観ると、そんな記憶を塗り変えるほどの傑作でした!キャメロンさん、ごめん!!笑

続編と比べ、かなり低予算と言われている割には、すでに完成されているディストピア的近未来シーン、手際のいい伏線回収、そして、後のシリーズにも繋がっていく「運命」や「予定説」といった広がりあるテーマ。
シンプルながらも無駄のないストーリーは、シリーズ物の続編といった複雑な物語が増えた現在だからこそ、一際、輝いているものがありました!

また、キャメロン監督作品として見ると、共通点から面白い見え方がするのも確か。
本作も『タイタニック』も『アバター』も、子供が親と見ると確実に気まずくなる"男女の性描写"が描かれているので、当時は監督のことをとんだ変態おじさんだと思っていたのですが(←キャメロンさん、ごめん!!)、一方で実は"死"についても描かれていて、"生の素晴しさ"を強調するために、その演出をしていたことが、やっと分かったような気がします...。

というわけで、今となっては、逃げまわる女子大生サラ・コナーが逆に斬新な本作。
有名な物語とはいえ、今だからこそ改めて見てほしいSF映画のキング・オブ・スタンダードでした!
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