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オッペンハイマーのtetsuのレビュー・感想・評価

オッペンハイマー(2023年製作の映画)
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109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXで鑑賞。

「原子爆弾の父」と呼ばれた物理学者・オッペンハイマー。彼の半生と功罪を描く3時間にわたる伝記ドラマ。

主人公が自責の念に駆られる後半の"ある場面"が、精神的にかなりキツくて、真剣に途中退室を考えた……。

そういう点も含め、自分にとっては、一度は観ておくべき映画だったが、二度は観れない映画だった。

作品の構成としては、トリニティ実験へ向かっていく中盤まではいいとしても、史実を踏まえた会話劇になる後半はかなり硬派でしんどいのも事実。

公式からも登場人物の予習を推奨するアナウンスはあるものの、覚えきるのも困難なので、ざっくり目を通しつつ、あとから復習するのでも良いのかなと……。

また、映画で描かれる"オッペンハイマー"は、序盤から人間性に難があり、共感しがたい人物描写のため、そういう点でも鑑賞中の疲労感は大きかった(史実をもとに、あえて善人として描いていない意図もあるとは思うのだが)。

総じて、個人的には『ダンケルク』や本作のような史実ベースのノーラン作品より、SF作品の方が好みだなという思いを新たにする作品ではあった。

参考
【ネタバレなし予習】『オッペンハイマー』を取り巻く9人の物理学者:交錯する理想が描いた未来 | Fan's Voice | ファンズボイス
https://fansvoice.jp/2024/03/28/oppenheimer-physicists/
(予習として読んだ記事。とても良いまとめだと思いつつ、鑑賞前の時点でかなりの興味がないと覚えきれねぇ……というのも本音。)
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