ぼぶ

48時間のぼぶのレビュー・感想・評価

48時間(1982年製作の映画)
4.0
エディ・マーフィーのデビュー作ということで観た気がしていたけれど、全然忘れていたので再度観直し。
白人黒人バディモノの、片っぽ刑事で片っぽ囚人というバランス感と、悪い奴らはただただ悪くて、不器用ながらバディが力合わせて正統派にやっつけに行く感じもストレートで、少し昔の色んなものに味のあった頃のアメリカ映画らしいテイストが良かった。

一度観た時は何も思っていなかったけれど、黒人の溜まり場で歌われている(EDにも使われている)曲は、街に男が帰ってくる歌。
なるほど、ぴったりやんけ!
音楽で言うと、地下鉄での追跡〜銃撃戦あたりの、ハットが気持ちを駆り立てる感じのサウンドも時代を感じるけれど、今もなおカッコ良く聴こえた。

エディ・マーフィーはまだデビュー作ということでボケ具合は控えめでコメディ感は薄め。
だけど、タフでスキットルとタバコを手放せない、不器用な相方の感じと相まって、次第に芽生える絆の感じがとても良い。

公衆電話で居所を伝えて待つ感じ(これが信頼を生むのも)や、拳銃も車も音楽も服装も街並みも古いのだけど、何故か洗練されててカッコ良く見える。
銃撃戦やカーアクションも今観てもスリリングだしね。

3年も耐えると、風が吹くだけで銅像みたいになると学べる一作。
ぼぶ

ぼぶ