だいすけ

ホーム・アローン2のだいすけのレビュー・感想・評価

ホーム・アローン2(1992年製作の映画)
3.5
完全に乗り遅れたけどクリスマス締めということで。

これクリス・コロンバスが監督なのか。「ハリーポッター」がまだ夢と希望に溢れていた時代の監督…。この人が描くクリスマスは魅力的だなあ。ジョン・ウィリアムズの音楽の存在も大きい。

本筋とは全然関係ない話だけど、ケヴィンとハリーってなんとなく似てる。どっちも才能ある少年で、それを存分に発揮して活躍した点で。ただこれって彼らだけで成し得たことじゃなくて、影で支えてくれる大人がいたからこそ。子供が道を踏み外すのは簡単なことだと思う。現に序盤のケビンなんて詐欺師スレスレというか、わりとアウトだったし。コメディということを忘れて思わず「クソガキだ…」と呟いてしまった。そりゃ家族の目も冷たかろうよ。でも、おもちゃ屋のダンカンさんやMs.鳩が導いてくれたおかげで、正しい行いができた。想ってくれる母親の存在もある。(現実のケビン役の子は、親から虐待を受け続けて、大人になって薬物に走り、見るも哀れな姿に…)。ハリーも同じで、頼りになる大人たちがいなかったら、未来のトム・リドルになってたかもしれない。才能のある子は人類の希望にも脅威にもなる、と言ったら大袈裟かもしれないが、才能があって一見おのずと自立ができそうな子供こそ、大人が導いてあげる必要があるんだなあと。自分はコメディ映画を観て何を考えているのか。映画は面白かった。
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