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籠の中の乙女のstのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
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外界から隔絶された「籠」の中で、歪んだ閉鎖的な教育を受け、常に何かに怯えながら暮らす子どもたち。唯一、シャッターの外の外界と接続することができる父親を頂点としたパターナリズム。「壁」を越えるべく翼を持つ飛行機に対して抱く憧憬。自らわざわざ抜歯し、父親の車(、そしてそのトランクを開くであろう父親の手)を通してしか越境を実現することができない様子に、刷り込み教育の拭えなさが潜む。
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