ウシュアイア

ミッドナイト・イン・パリのウシュアイアのレビュー・感想・評価

ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)
3.6
[あらすじ]
ハリウッドの売れっ子の脚本家ギルは婚約者とともにパリを訪れ、作家としての成功を夢見る彼はパリに憧れを抱き、パリへの移住の考えを婚約者に伝えるものの、彼女に反対され、そのことがきっかけで価値観の相違が顕わになり、関係がぎくしゃくしはじめる。

そんな中、真夜中のパリの街中を歩いていると、1920年代のパリにタイムスリップしてしまった。そこで、思いがけずヘミングウェイやピカソと出会い・・・


この作品は、タイムスリップして過去の偉人たちに出会うというSFモノの定番なのだが、舞台は1920年代のパリで出会う偉人というのが、ヘミングウェイやピカソといったそうそうたる顔触れのアーティストたちである。(ヘミングウェイやピカソがパリで活躍していたなんてしらなかった。)

また、タイムスリップの仕方もさりげなく、実際はどうだったのかはわからないが、1920年代から変わっていない部分にスポットを当てて描いていることもあり、SF特有の非現実感が薄く、もしかしたら・・・と思わせる、観ているものをロマンティックな気持ちにさせる。

ところどころに芸術の蘊蓄がちりばめられており、また似非文化人を皮肉るウィットが利いていて興味深いのだが、まったりとして刺激がすくないせいか、眠気に苛まれてしまった。つまらないわけじゃないけど眠くなるかどうかは観る側のコンディション次第。

(2012年6月24日)
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