うめまつ

緋牡丹博徒のうめまつのレビュー・感想・評価

緋牡丹博徒(1968年製作の映画)
3.6
藤純子さんが本当に本当に綺麗…!《立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花》とはこの事か。くっきりと峰を描く黒い眉、真っ直ぐ射抜いて離さない瞳、むき卵のように白い頰、ふっくらした桃色の花弁から零れ落ちる魅惑の博多弁!艶やかな背中の彫り物見せつけながら「この緋牡丹に二、三発ぶち込んでからにしておくんなっせ!」あーー言いたい。私も賭博場で簪投げてイカサマ見破ったりしたい。そして健さんに「おめさん。。女だぜ」って当たり前のことをドキッとする感じで言われたい!

東映の任侠物を初めて見たのでカルチャーショックまとめ↓
① 小指がフランスパンみたいにさくっと切れる。(朝起きたら指がパンになってた漫画思い出した)
② 巨大な夕暮れの書き割りが1分くらいで闇夜に変わる。(ロケには出れないの?)
③ 話しかけると白い牡丹が緋色に染まる。(イリュージョン!)
④ これでもかというくらい音楽が劇的に心情に沿う。(わかりやすい!)
⑤ 三枚目(四枚目かも)の人のメイクが完全にコント。(わかりやすい。。の?)

アクが強くて色々豪快なんだけど、健さんの尋常でない色気にあてられてるとそんな事はどうでも良くなる。美貌咲き誇る純子さんと並んだ絵を見れるだけで充分過ぎるくらい満足。これが看板スターってやつか。。
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