KUJIRA

アトランティス/失われた帝国のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

2.0

このレビューはネタバレを含みます

子供向けのアニメしか作れなかった頃のディズニー作品。
日本の有名アニメ作品を丸パクリしていた時期。

パワーダウンしたふしぎの海のナディア。
青いペンダントで宙を浮き、海底に沈んだ超文明アトランティスへ。

ただ弱々しいだけの言語学者が主人公のマイロ。
魅力に乏しいヒロイン。
カリスマ船長も不在。
癒しのキャラも無し。

コミカルで極端な味付けなのに、薄味のキャラ達。
背景を描けている者、感情移入出来る者、惹き付けるパワーのある者。皆無。

当時のハッピーセットで、おもちゃが不人気だったのを強烈に覚えている。


メカデザインは、今見ると悪く無い。
ただ、思いっ切り魚の乗り物に子供が興味を示すとは思えない。愛嬌のあるデザインにした方が良かった。

話がまるで新鮮味が無い。
何故か主人公に冷たい探検隊。普通、一人ぐらいは理解者がいる物だが、完全孤立。

アトランティスの未知のパワーを強奪する部隊。全員金目当てでロマンは度外視。

パワーの源となったヒロインを持ち去る段階で、メインキャラの8割が離反。主人公側に付く。
ここの説得力が全く無い。唐突。

皆んなで隊長達を食い止める為に、壮絶な空中戦。仲間達に思い入れがあれば、味方になってくれた流れに説得力があれば、きっと胸熱シーン。

最後はめでたしめでたし。
何がめでたいのか不明。

隊員達は、財宝もらって満足?
アトランティスは、何故パワーが戻ったのか不明。文化的暮らしが出来る様になるのだろうか。

この頃の如何にもディズニーなキャラデザインが苦手。

逆に、この時代でも高いクオリティの作画。
水槽の水の揺らぎが、服に反射している描写とか、細かい所まで描き込まれている。

何だかんだ言っても、ムー的な設定に惹かれてしまう。
続編もあるみたいだから観る。
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