KUJIRA

かがみの孤城のKUJIRAのネタバレレビュー・内容・結末

かがみの孤城(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

オオカミ様の違和感が凄い。
芦田愛菜の演技力では無く、配役の問題。
あの話し方を自然に話すのは特殊な能力が必要。

前半のテンポが悪過ぎる。
鏡の世界へ初めて行ってから、急に2ヶ月経過して2回目行ってみました。
この展開に戸惑う。

興味あるならもっと早く行くだろうし、無いならもう行かない気がしてしまう。

打ち解けるのが早い。そんな人間達が孤立している説得力の無さ。
仲良くなるキッカケも描かれない。

キャラが全員薄い。
没個性のこころ。
ギャルのアキちゃん。
ピアノ弾ける以外の個性が無いフウカ。
イケメンなだけのリオン。
金髪なだけのスバル。
ゲーム好きなマサムネ。
恋多き嬉野。

そのキャラ設定が話に活かされている訳でも無い。
順番に女子に恋をしていき、最後フウカにロックオンした嬉野にどう感情移入しろと?
ちょっとケガ大丈夫?から何故か満更でも無いフウカを応援しろと?
するけど。

オオカミ様は、なんでこのメンツを選んだのだろうか。
リオンの姉ちゃんだからリオンは分かる。
こころは同級生の友達か恋人、でも…別にこころである必要は無い。
アキは、スクールの職員として繋ぎの役割が物語上ある。が、リオンとは関わりが無かったと思う。
マサムネとスバルはゲーム繋がりだけど、リオンと関係無い。
フウカと嬉野は応援してあげたいけど、やっぱりリオンと無関係。
だよね。
何か見落としてるかもしれないが。

そうすると、オオカミ様の狙いが分からない。
何故、このメンツなのか。
時系列をズラす意図は?


同じ学校の生徒なのに会えない展開で、すぐ時系列を思い浮かべた。
なのに、パラレルワールドだと強引なミスリード。パラレルワールドだと、全員会えない事が逆に不自然。
こうなると、アキとキタジマ先生が同一人物だと気付かないのは説明がつかない。

終盤、急に狼と7匹の山羊を出して来る。
山羊が隠れた場所に✖️があって、それがオオカミに喰われた6人の魂みたいな感じになっていた。
喰われる前には、あんなペロっと剥がれなかったじゃないか。
喰われる条件で発動だとすると、必然的に願いは1つしか叶わない。

17時終わりのルールを破ったからオオカミに喰われた6人。
それを助けに行ったこころ。
何故オオカミは出て来ない?
17時過ぎてから行ったらダメでしょ。

あと主人公こころね。
孤立している説得力が無い。
かなりカワイイから。

逆に、虐めてる女に人が集まっているのが意味不明。あんなのがカリスマだとでも言うのか。

原作は上下巻の小説らしいから、映画一本に収めるのは無理があるのでは。
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