DDD

blueのDDDのネタバレレビュー・内容・結末

blue(2001年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

高3になっても何もみつけられないカヤ子と、停学経験を持ち周りから浮き上がっている遠藤がふとしたことで仲良くなり、少しだけ友達の域を越えていく様子がとても女の子らしくてよかった。

それから、実は男に執着してしまって何も持たない側だった遠藤と、絵というやりたいことを見つけたカヤ子の中で互いをとらえる気持ちが変わっていくところに、青春映画の「持つ者・持たざる者」の構図が持ち込まれこれがまた面白い。

原作漫画を読むと結末部分での改変はあるが、世界観は見事に映画化されていた。
浮き上がっている遠藤に小西真奈美をキャスティングしたのが絶妙だったし、その相手役に少女っぽくない市川実日子をキャスティングしたのもよかった。役者の実年齢的には高校生役はおそらくぎりぎりだったと思うが、そのぎりぎりのタイミングで撮られたことで、二度とない役者の姿が映画に残されている。
DDD

DDD