みかん

アレキサンダーのみかんのレビュー・感想・評価

アレキサンダー(2004年製作の映画)
3.5
紀元前336年、父が暗殺され20才で国王となり、32年間の生涯で一大帝国を築いた英雄アレキサンダー大王の、壮絶な生涯を描いた歴史スペクタクル。

幼少時代、父母の不仲で愛情に恵まれなかったり、王としての苦悩や孤立、価値観の違いで衝突など、多くの苦難を描いた結構シリアスな作品でした。

とはいえ、戦闘の迫力はすごかったし、アレキサンダーの、愛馬に跨り戦場を駆け、絶望的な強敵(戦象とか)にも立ち向かっていく姿はカッコよかったです。

特にガウガメラの戦いは、(諸説ありですが、この作品ではマケドニア軍約5万VSペルシャ軍約30万くらいで想定したそう。)
剣、長槍、弓、馬、ラクダ、戦車が中東地域ならではの砂塵の舞い上がる中、両者の布陣から指揮通り合戦を繰り広げていって迫力満点でした!

それから、特に世界史好きな人は想像力広めてくれて楽しめるかと思います。

(ドキュメンタリーじゃないんで、忠実に再現ではないですが)
栄華を誇ったアケメネス朝ペルシャの首都。
一つの街が移動してるとまで言われた遠征軍のスケールの大きさ。
約8年間に渡る中央アジア〜西インド付近までの連戦や征服。

史実に基づき、同性愛の描写も入れたことで公開当時は物議醸したそうですが、ここではネタバレになるのでそれはさておき。

約2300年前くらいの当時、己の野心からか、世界平和の夢からか、とにかく東へ東へと、ボロボロになりながらも未知なる世界の果てを目指して進軍して、一大帝国を築いた冒険に想いを馳せれてよかったです。
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