円柱野郎

間諜最後の日の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

間諜最後の日(1936年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

ヒッチコック監督が英国時代に制作したスパイ・サスペンス映画。

身分を偽り、美女と恋に落ち、敵国スパイと対決する英国のスパイ。
これだけ書くと007の様だけど、まあその先祖みたいなモノか。
一応サスペンスではあるけど、序盤は英国的なジョークを感じさせる比較的軽め演出で、サスペンスっぽくはなくこれはこれで面白い。
メキシコ人に扮するピーター・ローレの怪演が道化役として効いているけれど、次第に不適な表情を見せ始め…後半は深読みを誘って怪しさ満点。
まあ表情が怪しいだけで何もなかったがw

中盤に無実の老人を誤認殺人してしまった際、主人公とヒロインが今後の任務に逡巡してしまうシーンがある。
それはそれで良いんだけど、その後すぐにラブラブな雰囲気になったりと、ちょっと起伏が大きすぎて俺には少々違和感が…。
決着の付け方も、前フリがあったとはいえちょっと大味な感じがしたのは残念かな。
ミニチュアの列車転覆シーンは、この時代の作品としてはなかなかの迫力ではあった。
円柱野郎

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