うめまつ

世界の中心で、愛をさけぶのうめまつのレビュー・感想・評価

世界の中心で、愛をさけぶ(2004年製作の映画)
2.6
今更この作品を観といて文句だけを言うのは、ケーキバイキングに来といて「ケーキしかないじゃないパンが食べたいわ」と言うのと同義なので、まずは見所を述べます。(以下敬称略)

①「結婚すんだからさぁちゃんと幸せにしてやれよ?」なんてテンプレみたいな台詞を言うクドカン
② 自分はイケてると思ってるけど、全然垢抜けてない高校生の高橋一生
③ 台詞を諳んじてるだけで、演技してるように見える山崎努
④ 白シャツを透かしながら雨の中を走る、黒い大型犬みたいな大沢たかお
⑤ 長い手脚と自身の魅力を持て余す、リアルあだち充ヒロインな長澤まさみ
⑥ みんなの宝物、硝子の少年森山未來

正直毎秒恥ずかしかったし全台詞がむず痒かったし、見る前も見た後も『恋空』と同じ脳内フォルダに入ってるけど、森山ピュアネス未來があまりに可愛いかったので(5回くらいに分けて)何とか最後まで見れた。彼の存在の嘘のなさに救われた。長澤シースルーまさみと二人で並んでる間は、雑念が払われて大体のことは許せる。

自分が世界の中心だと疑ってない人しか出てこないので、全員の思考回路がさっぱりわからない。若い2人には目を瞑るとして、十数年ぶりに目上の知人の店に突然現れて、びしょ濡れで座り込み「死んだ彼女が忘れられないんだ」と喚き悲しむ推定35歳は本当に迷惑だからやめなさい。この作品に日本中が泣いてたのかと思うと頭が真っ白の灰になる。ラストカットで『瞳を閉じて』が流れ始めた時、超豪華なカラオケ映像を140分見てたように錯覚して笑ってしまった。(平井先輩に罪はないです) 連名の脚本に坂元裕二の名前があったけど、行定勲に弱みでも握られてるのかな?同じキャストで坂元裕二のオリジナルドラマが見たいよ。離婚したり演奏したりしないかなぁ。
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