広島カップ

風が吹くときの広島カップのレビュー・感想・評価

風が吹くとき(1986年製作の映画)
3.2
『スノーマン』(1982)のレイモンド・ブリッグスの脚本だからといって油断してはいけません。うっかり夢に溢れた作品だと思って観たら大間違い。夢も希望も無い反核作品。吹いてくる風というのは核爆弾による爆風のことを指します。

イギリスの片田舎に暮らす人の良い老夫婦が母国が核攻撃を受けたことにより徐々に弱って行く様を淡々と描いていく。
夫のセリフに「ヒロシマではこうだった」というのが度々出てくるので日本人としては複雑な気持ちになる。
つまり「また起きちゃったのか」という気分になりますが、また起こさない為に必要な作品だと思います。
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