円柱野郎

ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島の円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

話のほとんどを船の上で進行させ、立ち寄った島々で奴隷商人、魔法の本と透明怪獣、金の池とドラゴン…と様々な出来事に遭遇していく。それぞれのエピソードは“7本の剣を集める”という目的に向かって進むためのステップではあっても、話の流れ的にはそれぞれが独立気味で、どちらかというとRPGのイベントっぽい。アスランが“神”なのも相変わらずだし。大人の目から見ると少々薄っぺらく見えてしまう展開ではあるけど、そもそもが児童文学と思えば王道ファンタジーとしては悪くないかな。
前作までの主人公は4人の内2人が不在。その代わり親戚のユースチスという少年が新たに加わるのだけど、こいつがヒネた憎らしい奴で…。序盤はそれこそ話の邪魔に近いんだよなあ。でも、最後には精神的に成長していくわけで、明らかにこの映画においては話の主人公になっているし、児童文学らしい小気味良さを感じさせてくれる。何と言っても、そのユースチスと騎士ネズミ・リーピチープとの友情の描き方が良いですね。
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