しょうちゃん

ウォーリーのしょうちゃんのレビュー・感想・評価

ウォーリー(2008年製作の映画)
5.0
ゴミに埋もれ、
人類がいなくなった遥か未来の地球でたった一人ゴミ処理を続ける孤独なロボット“WALL・E(ウォーリー)”が主人公のディズニー/ピクサー製作SFファンタジー・アニメ。

誰もいない地球で黙々と働き続けるうちにいつしか感情を持ち始めた健気なロボット“ウォーリー”のピュアな初恋と大冒険の物語が、
現代人への警鐘と熱きメッセージを織り込みつつ感動的に綴られてゆく。

舞台は西暦2805年の地球。
人類はおろか生物の姿もどこにも見当たらない地球。
セリフなんて必要ない!
冒頭でウォーリーがせっせとゴミを集めて圧縮して潰し積み上げていく。
ビルかと思われたゴミの山、
ウォーリーが一人で積んだとなると700年の孤独の時間を実感させられる。
目の動きや、指を合わせる仕草など、
ウォーリーはとてもコミカルで可愛い。
ロボットとは思えないほど表情豊かである。
中盤近くまでは殆ど台詞がなく、
ウォーリーの日常が愉快に淡々と描かれており。
ウォーリーが家に帰ると靴のようにキャタピラを取ったり、
収集癖のあるウォーリーが懐かしさを感じる物をコレクションしたり、
朝起きてバッテリー切れで寝ぼけた感じに動きがノロくなったりと、
見てるだけで楽しくなる。
台詞がないのに動きだけで惹きつけるのは素晴らしい。
後半からは宇宙船アクシオムが舞台となるが、
船内で活動する可愛いロボットたちが多数登場する。
そこで初めて人類も登場するわけだが、
全て機械にに頼り切ったせいか人類が、
すべて肥満体型になっている恐ろしい状況を見せられる。
ただ単にウォーリーの可愛さだけでなく、
環境破壊への警鐘、
大量消費社会への皮肉もしっかりと描かれている。
ピクサー史上最高決作だと言える。
しょうちゃん

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