フランコ

スペードの女王のフランコのレビュー・感想・評価

スペードの女王(1948年製作の映画)
4.8
同監督の「ガス燈」も中々の傑作だったが、本作品も閉塞感漂う中、人々が奔走しながら狂気を紡いでいく傑作サスペンス。ホラー要素あり。ウォルブルックがやってることが「ガス燈」とほぼ同じで、安定の高貴な悪党。原作、 プーシキンの短編だとさすがに短いのでゲルマンが切り札について知る経緯やキャラ作りなどにおいて脚色が加えられ、こってりしていて充実。意外と心の声が多くて心情を吐露しまくってるが、台本は軽妙。"Don't interfere with my plans, you insolent young puppy!"とか傑作。あと"Your queen is lost!"でサンプリングしたい。鏡の存在感とか、時計の秒針と伯爵夫人の命が連動してるのとか、とにかく映像表現が秀逸。 番犬がダメすぎるのはご愛嬌。

2017/4/30 DVD