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アイ・アム・レジェンドのroofbalconyのレビュー・感想・評価

アイ・アム・レジェンド(2007年製作の映画)
3.4
ロメロにゾンビ映画のヒントを与えたとされる小説の3度目の映画化。
中盤までの主人公独り(と1匹)でのストーリー運びは会話よりも行動に大きく依存せざるをえないのでそれなりの展開や台詞に頼らない描写が必要なので難しく感じた。荒廃した無人のNYを彷徨う叙情性と、平行して進むパンデミック時の回想との対比はよい。空母イントレピッドをゴルフ練習場がわりとは贅沢な。
ダークシーカーはヴァンパイアとゾンビの中間といった設定で、独自の共同体形成や知性も垣間見えるものの、基本、主人公ネビルの目線で進むため、掘り下げた描写はされていない。ネビルが終盤は錯乱気味だったのでポイントは限られるが、原作準拠でもう一手何か欲しかった。そして別バージョンではそれがあるようでいずれ観てみたいが。
生き残りの女性アナの言動が些か浮世離れしていたことと、託された血清に保存処置が何もされてないように見えたせいで、まさかネビルの幻想ENDじゃあるまいかという疑いを持った。

舞台:NY
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