真っ黒こげ太郎

スモール・ソルジャーズの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

スモール・ソルジャーズ(1998年製作の映画)
5.0
最新作で沸き立つ某オモチャ映画シリーズをレビューする傍らで、こういうのも再視聴したりして。




おもちゃ屋の息子のアランは、まだ流通前のアクション・フィギュアである”ゴーゴナイト”と”コマンドー・エリート”を手に入れ、お店で取り扱う事になった。

その後、家にゴーゴナイトのアーチャーを持って帰ったアランは、アーチャーが感情を持ち、自分の意思で動くのを見て驚く。
実はゴーゴナイトとコマンドー・エリートのアクション・フィギュアには軍事用(!?)の最新式のAIチップが組み込まれていたのだ!

ゴーゴナイトは優しい心の持ち主なんだが、販売会社の都合でコマンドー・エリートの敵役に仕立て上げられていた!その上コマンドー・エリート達はゴーゴナイトを抹殺するようにプログラミングされていたのだ!!!
ゴーゴナイトを抹殺するために襲い掛かるコマンドー・エリート部隊に追われるアラン。
コマンドー・エリート部隊とアラン&ゴーゴナイトの追撃戦は、やがて平和な住宅街を巻き込む戦争に発展していくのだった…




軍事用AIを組み込んだオモチャの兵士が大暴れし、人間を恐怖に陥れるパニック・アクション・コメディ。

「動くオモチャ」というコンセプト&制作時期からして、思いっきり某ディズニー&ピクサーの名作CGアニメから影響を受けたと思われる本作。
(どこまで参考にしたかは知らんが、少なくとも影響は受けてるだろうなw)
最も、本作ではCGを使いつつも主にアニマトロニクスを駆使してオモチャ達を表現したり、善のオモチャと乱暴なオモチャとの闘いに主人公たちが巻き込まれたりすることで差別化されていたりするが。
(それは差別化なのかwwwwwww)


本作は序盤こそのんびりした、それこそファミリー映画的なテイストだが、コマンドー・エリート部隊とゴーゴナイトの追撃戦が始まるにつれ段々と本作はぶっ飛び始める。w

大工用具をパクって洒落抜きで武装するコマンドー・エリート部隊。
DIY感溢れる武装で人々を襲うコマンドー・エリート部隊。
やたら下半身がぶっ壊れるコマンドー・エリートの隊員。
ホラー映画並に怖すぎるコマンドー・エリートに改造された女の子の人形。
狂気の笑いを上げながら人形を壊しまくるヒロイン。
炎の球をラケットで撃ち返すお母さん。
ラジコン版のマッドマックス。
彼方此方に盛り込まれたホラー映画やら戦争映画のパロディ。

兎に角全編、ブラックなシーンや容赦のないシーンのオンパレード!
イメージとしては某オモチャ映画シリーズから感動を抜いてブラックジョークやドンパチをぶち込んだ感じですwwwwwww
これ、家族で観れるのだろうか!?wwwww


そんなダークな本作だが、アクションも多いし、ドンパチも小規模ながらしっかり盛り込まれていて意外と見応えがあった。w
正直家族で観るのはどうかと思うが(笑)某オモチャ映画シリーズとは違うベクトルで見ごたえのある本作。


アレな所もあるが、いい意味でB級感漂うパニック・アクション・コメディの逸品。
某オモチャ映画シリーズの最新作で盛り上がってることだし、この機会にでもどうです?wwww
個人的にはオススメ!!!w