このレビューはネタバレを含みます
実家で。
1998年のアメリカの作品。
監督は「マチネー/土曜の午後はキッスで始まる」のジョー・ダンテ。
あらすじ
玩具屋の息子アラン・アバーナシー(グレゴリー・スミス「ホーボー・ウィズ・ショットガン」)は下請け運送業者のジョー(ディック・ミラー「A.I.ジョー」)から新発売予定のフィギュアセットを譲ってもらうが、そのフィギュアたちは軍用チップを搭載された意思を持つフィギュアたちだった!
Netflixにて。
…懐かしい〜!!昔コミックボンボンとかで特集されてたなぁー。
人形が動くというと「トイストーリー」を彷彿とさせる話だが、今作はどちらかと言えば「チャッキー」とかそっち系に寄る作り。
意思を持った人形と出会った少年が同じく意思を持った人形部隊と戦うという、もうそれだけでご飯が食べられそうなワクワクする内容だが、面白いのは本来ならヴィラン的立ち位置なモンスター軍団ゴーゴナイトが味方でコマンドー軍団、エリート・コマンドーが悪の立ち位置に収まっている点だ。
エリート・コマンドーのリーダー、チップ・ハザードなんか、もろシュワちゃん意識していて(吹き替えも玄田さん!)、さながら「逆プレデター」。
でも、アランと出会うゴーゴナイトのアーチャーとの交流や(猫と触れ合うシーンでほっこり)、その他のゴーゴナイトの個性豊かな面々のキャラクター像を見ていると、やっぱりゴーゴ側に肩入れしたくなるから不思議だ。
個人的には、ゴーゴナイトのその他の面々がツボで、アーチャーとのんびり屋のスラムフィスト以外ほとんどまともな奴がいねぇ笑。特にギョロ目のインセニアックなんて、完全にハイでラリっちゃってるもんなぁ(1番のお気に入り)。
まぁ、コマンドー側も今見ると任務に忠実過ぎるだけで、途中殉職してしまうニック・ニトロの死をちゃんと見取ったりと仲間は大切に思っている(まぁ、終盤では魔改造に使われちゃうんだけどw)節があって、それこそチャッキーみたいな殺人人形というほどではない塩梅なのも良い。
終盤では、アランと「ジュマンジ」に続いて、まだうら若き少女のキルスティン・ダンスト(「ビガイルド 欲望のめざめ」)演じるクリスティーの家族VSチップ・ハザード率いる大量生産コマンドー軍団との住宅街戦争が勃発し、それはもう観るだけ楽しい。特にアランのお母さんの奮闘ぶりはアツイ!!ナイススマッシュ👍!!
個人的には全ての元凶である社長(デニス・リアリー「アイス・エイジ5 止めろ!惑星大衝突!」)がお咎めなしだったのはちょっと残念だったけど、あの感じ観る限り、もしかしたら続編の構想もあったのかなぁ。
まぁ、何にせよ、流石「グレムリン」のジョー・ダンテという感じで観ているあいだ中ワクワクと楽しさが止まらない、今見ても少年心に立ち帰れるジュブナイル作品でした。