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はなればなれにの10000lyfhのレビュー・感想・評価

はなればなれに(1964年製作の映画)
3.5
英語スクールで知り合った男 2人と女 1人が、女の叔母の家から現金強盗、中途半端な顛末に至る 3日間。内容的には他愛ないが、アイコニックなカフェのダンスシーン(脈絡ないこのシーンを映画に持ち込んだ、メタ観点での凄さ)など名場面、ゴダール映画で映えるカリーナ、ルグランのジャズワルツテーマ曲(他にアップテンポジャズも)など、ディテールで魅せる。3人のファストカットモンタージュで開幕、直後の車道からセーヌ川の河港にパンする、一見なんでもないカットに宿る映像センス。ゴダールシグネチャの、屋内の間取りを利用したコレオグラフィや、別方向に向かう複数の人物をワンカットに収めるパンは、全編で見られる。他には、スクール階段を通過するゴダールのカメオ、飼い主と散歩するトラ、カフェで「1分間の沈黙」(実際は約 30秒)、ルーヴル全力疾走、握ると水が移動するおもちゃ、など。叔母さん死ななくてよかった。英語スクールでの中年酔っ払い生徒のセクハラや、男性主人公の 1人の障害者揶揄は、残念な瑕疵
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