slow

交渉人 真下正義のslowのレビュー・感想・評価

交渉人 真下正義(2005年製作の映画)
4.8
「日本でも本気を出せば、
ハリウッド並みの映画を
作れるんだ!」

という事を見事証明してみせた♪
シリーズで最も映画らしい作品。

『踊る~』シリーズの中で、
最高のラストを飾るのは1作目♪
バラエティ豊かなのは2作目♪

そして「映画」として、
一番面白いのはコレ(o≧▽゜)o!

『踊る~ 』で脇役止まりだった
ユースケ・サンタマリア演じる
真下が今回の主役。

(あらすじ)
『TVのインタビューで,
交渉人の真下が調子にのって,
思わず言った「ある一言」から、
新たな犯行が始まる...
クリスマスイブに地下鉄で開発中の
新型車両"クモE4-600"が乗っ取られ、
地下鉄の中を暴走!!
犯人は電話で真下正義を呼び、
「ゲームをしよう」と持ちかけてくる。
こうして、交渉人・真下と
姿の見えない犯人との
心理戦が幕を明けたのだった...!!』

犯人が,「洋画好き」というのもあり,
本作は"洋画"を意識した作りになっている。

日本では,様々な制約から、
なかなかハリウッド並みの映画は
作れずにいたが、
それを「地下鉄」という
今までにない場所を舞台にした事で、
やっと日本でもハリウッド映画に近い
スケールの話を作れたという訳だ♪

犯人の「映画に関するクイズ」が、
事件解決のヒントになっていて、
真下はその「映画」が,
何にリンクしてるのかをPCで検索し,
犯人の意図を探る...

それに爆弾も絡んできて、
『スピード』並みに
ますますハラハラさせる...
果たしてクモに爆弾は積んでるのか
それとも、積んでないのか...?
真下の冷静さが問われる...!

だが、活躍するのは真下だけではない。
個性豊かな地下鉄マン達もカッコ良くて、
彼らの説明から、
地下鉄に乗ってても今まで知る事がなかった
地下鉄の豆知識もふんだんに提供♪
なかでも、イブの混乱時に
それぞれの電車が突然止まればどうなるかを
コーヒーの水面に渦巻くミルクで
説明してくれたりして...w
バカな私でもとても分かりやすかった♪w

それに「地下鉄の都市伝説」なども絡み、
地下鉄マンがそれを「秘密」にしてたりしてw
地下鉄に本当にあるかもしれない
「裏の事情」にまで
突っ込んでくるから面白い♪

『踊る~』で最も良い所は、
わき役にもちゃんとした見せ場がある所♪
本作でも地下鉄マン、駅員や車掌、
交渉人のサポートチーム、
特殊部隊、犯人を追う刑事達、
爆弾処理班など。。。

それぞれが事件解決のために
動いてくれるから、
主人公の真下も集中して
犯人に挑む事ができる。
最高のチームワークが
描かれる本作はかなり好きだ♪

そして本作はスピルバーグ監督作『激突』を
彷彿とさせるような
犯人の顔や姿を映さない演出が
際立っており、
謎めいた雰囲気がシリアスを呼んで、
悪役好きな私としては
一番ハマった(゜∇^d)!!w

様々な洋画を思わせる演出は
ラストにも添えられ、
気持ち良くクリスマスイブを
楽しめるエンドロールは最高だヽ(*´▽)ノ♪

"シリアス"と"明るさ"、両方を
絶妙なバランスにスパイスした本作は
洋画好きな私にはドはまりだった( v^-゜)♪

見事、私はハリウッド映画を目指した
製作側の術中に
ハマったといえよう(* ̄∇ ̄)ノ♪w

もし『踊る~』が苦手でまだ未見の方は
『踊る~』だという事を忘れ、
洋画として見てほしい。
日本映画の本気を感じるハズですp(^^)q♪
slow

slow