昔、単館系の映画の良さを教えてくれた人が、一番好きと言っていた作品。いつか観たいと思っていて、ようやく観れました…！タイトルからして映画の話なんだろうなぁ…と思っていましたが、その彼の話していた内容とあまりにも合致して、非常に納得。
この映画は評価が非常に高く、なんていうかコメントするまでもなさそうなので、その人の事を書きますね。
会社の同期で、でも年上の人でした。はっきり言ってめっちゃ頭の切れる人で、頭が切れすぎるが故に、ともすれば変人感がなくもない…けど、凄くいい人だったので皆に慕われているというか、いい感じの友達みたいな人でした。当時は新入社員が多く、その中でも私はたまたまその人と全く同じ部署だったので、よく会社の帰りに一緒に映画に行き、飲みに行ったりしていました。
かなり田舎の出身で、頭はめちゃめちゃいい大学(当社比)の院卒、自分で映画を撮ったりしたこともあったのかな？舞台だったかな？何かをやっていたらしく、そんな話を聴いた事も。もしなりたいものに成れるとしたら、映画監督になりたかったと言っていた。本作を観て、ああ、なるほど…と思った。いろいろな事を重ねて観ていたのかもしれない。
(いちおう映画の感想も…)
個人的には、泣ける…！って感じではなかったのだけれど、映画好きにはたまらない作品だなと思った。
まず、野外の映像シーンが素敵すぎる。
私も観てみたい…(たまに屋外上映のイベントありますよね。行ってみたいのですが、なかなか近くでは機会がなく)
映画の栄枯盛衰を描いているのもよかった。時代は変わりゆくもの。
このあたりがエモ好きの人には響くと思う。
そしてラスト！
愛が詰まってた。^^
愛だったんだな、と思った。
冒頭のレモンがシチリア感だった…(シチリアレモン、って言いますよね？)イタリアの映画だったのか、と思った。
観ながら、私の数少ない洋画体験からは「ライフ・イズ・ビューティフル」が浮かんだ…あれもイタリア映画だったんですね(これは当時リアタイしていたのですが、よくわからず観ていた)。物凄く好きな映画だった。本作と同じく、カンヌのグランプリを受賞しています。
劇伴のエンニオ・モリコーネ…最近、映画が公開されていた方ですよね。
観てみたいな、と思っている作品です。
ちなみに、これって別版があるやつだったような…？と思い出し、観終わった後で調べてみたら、自分が観たのは通常の劇場版だった。完全版のあらすじを読んでしまったのだけれど、なるほど…という感じだった。確かに完全版。賛否両論みたいだけど、私は完全版も観てみたいかな、と思った(筋を知ってしまったのでもう観ないとは思うけど…)。教えてくれたあの人は、どっちが好きだったんだろう。当時はまだ完全版は出ていなかったかもしれない。
昔を思い出す映画だった。もう歳をとったということですね…
観られてよかった。
