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真夜中のパーティーのreifのレビュー・感想・評価

真夜中のパーティー(1970年製作の映画)
5.0
相伴。一瞬も目が離せないスピーディでヒラヒラした「フェアリーっぽい」「バタフライっぽい」会話劇です。元は舞台でしょう、凄い脚本だ。ゲイのお誕生日パーティ。オネエ喋りの男前七人(全員確かな演技力)が毒舌で「楽しんでる?」と言いながらお互いを傷つけ合う。オネエが下品な卑語でからかい合う駆け引きと危うさは万国共通なんですかね(かなり下品です)。でも友達がいていいじゃん!と思っちゃう。とても悲しい仲間たちだけれど。パーティ主賓のハロルドとホストのマイケルが抜けて頭が良くて性格が最悪で愛しい。みんな愛しい、哀しい人たち。ゲイとして生きることがテーマだけれど、これは人間ドラマです。初恋の痛み、「人と違う」こと。クライマックスの愛を弄ぶゲームの残酷なテンション!からパーティのお開き、終幕の余韻まで完璧に味わい深い。もっと前に観るべき(ゲイ映画として知っていた)傑作でした。発掘良品ですので是非
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