ほーりー

刑事ジョン・ブック/目撃者のほーりーのレビュー・感想・評価

3.5
何といっても、日本にあまりなじみのないアーミッシュの人たちの暮らしを広く日本に知らしめた作品。

駅構内で発生した殺人事件を目撃したアーミッシュの少年の証言から、ハリソン・フォード扮する刑事は麻薬課の敏腕刑事(ダニー・グローバー)の犯行であることを知る。

この頃のダニー・グローバーは「リーサル・ウェポン」出演前なので、普通に極悪人を演じている(どうでもいいけど、顔がいかりやさんに似てるんだよね)

その後、警察上層部もグルであることがわかり、少年とその母親を守るため、アーミッシュの村に逃げ込むことにする。

サスペンスドラマとしては普通の出来(ハリソン自身の軽率な行動から、居場所がバレてしまうのも何だかなぁ)だが、やはりハリソンとアーミッシュの人々の交流を描いたドラマとして観るべき。

母親役のケリー・マクギリスと恋におちるハリソンだが、一度でも彼女を抱けば自分も彼女もこの地に居られなくなる…そんな葛藤を抱きながらも、次第にハリソンは村の暮らしに馴染んでいく。

ハリソン扮する刑事は大工仕事が上手いという設定で、それで村人から感謝をされるのだが、確かハリソン自身、元大工だから、こういうのもキャスティングに活かしたのだろうか。

ラストの「イングリッシュに気をつけろよ」という台詞、これ結構いいね。映画がピシッと引き締まる。
ほーりー

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