何といっても、日本にあまりなじみのないアーミッシュの人たちの暮らしを広く日本に知らしめた作品。
駅構内で発生した殺人事件を目撃したアーミッシュの少年の証言から、ハリソン・フォード扮する刑事は麻薬課の敏腕刑事(ダニー・グローバー)の犯行であることを知る。
この頃のダニー・グローバーは「リーサル・ウェポン」出演前なので、普通に極悪人を演じている(どうでもいいけど、顔がいかりやさんに似てるんだよね)
その後、警察上層部もグルであることがわかり、少年とその母親を守るため、アーミッシュの村に逃げ込むことにする。
サスペンスドラマとしては普通の出来(ハリソン自身の軽率な行動から、居場所がバレてしまうのも何だかなぁ)だが、やはりハリソンとアーミッシュの人々の交流を描いたドラマとして観るべき。
母親役のケリー・マクギリスと恋におちるハリソンだが、一度でも彼女を抱けば自分も彼女もこの地に居られなくなる…そんな葛藤を抱きながらも、次第にハリソンは村の暮らしに馴染んでいく。
ハリソン扮する刑事は大工仕事が上手いという設定で、それで村人から感謝をされるのだが、確かハリソン自身、元大工だから、こういうのもキャスティングに活かしたのだろうか。
ラストの「イングリッシュに気をつけろよ」という台詞、これ結構いいね。映画がピシッと引き締まる。